Entries

粟田 波多野さんと今井さんのお祝いに行く。

ヽ(*・ω・)ノ。・:*:・゚’★Happy Birthday 今井博様☆,。・:*:・゚’ヽ(・ω・*)ノ

「どんだけ今井さんが好きやねん!」と捜査官様に突っ込まれる粟田。
粟田の「大好きっ♡第九メンバー」のなかでは青木くんと三位争いをしています。
去年は今井さんが三位で青木くんが四位だったんですよ~。

でも粟田が青薪すととして覚醒(?)してからじわじわ青木くんが迫って来てね(^^;)
でも相変わらず好きな今井さん✨
粟田はお祝いしたく、波多野さんをお供に大阪までに行く事にしました~。

あの~毎度毎度、めっちゃアホらしいです~( ;∀;)✨
すいませんすいません...。




粟:「いいですか、波多野さん。二人で打ち合わせたNGワードは?」

波:「広島風お好み焼きと関西風お好み焼き!」

粟:「そうです!お好み焼きに○○風、と風を付けると
   波風立つそうです!(←粟田調べ)
   じゃあお土産も持ったことですし大阪の第五管区へGO!」

粟&波コンビは50年先の大阪の第九の研究所に着いた。

できる子、波多野さんの顔パスで入り込み廊下をずんずん歩き
自販機の前のドリンクコーナーでちょうど休憩している第九イチの伊達男こと
今井博さんを発見!

周囲には部下が何人かいて談笑しています。さすが公私ともにスマートな
今井さん。イケメンがナンボのもんや、おもっしょいやつが偉いんや!の難しい土地柄
の大阪(←粟田の偏った見解)でも慕われているようです。

ここはひとつ波多野さんに頑張ってもらいましょう。

波:「今井室長、こんにちは。」

今:「ん?波多野?どうした、こっちに来るなんて聞いてないが。」

波:「友人がこっちにいて会いに来ました。
   今日は有休なんで第五管区も見学したくて。」

粟田は波多野さんの後ろから挨拶。

粟:「・・・は、はじめまして。」

にっこりほほ笑む今井さん。
業務用と知りつつそのスマートな笑顔は少々刺激が強い。
真っ赤になる粟田。

う~ん、今井さんは田辺誠一がいいかな。

波:「なにまた脳内キャスしてるんですか。室長にもばれますよ。」ひそひそ。
粟:「すみません、すみません。」ひそひそ。

読唇術ができる第九メンバーの前でうっかり考え事をしてはいけない。

今:「そうか。じゃあ今手が空いているから案内を・・・」

波:「あ、えっと今井室長、今日お誕生日だそうですね。」

今:「・・・・そうだったか?つい最近まで捜査が忙しくて失念していたよ。」

波:「これ、お祝いというわけでもないのですが(←ほんまはお祝い)手土産です。
  召し上がってください。」

今:「ありがとう。」にっこりと微笑む今井さん。

保冷バッグの中身は数種類のアイス。今井さんと言えばアイスでしょ(* ̄▽ ̄)✨
カップアイスを選ぶ今井さん。

今:「君たちも一緒にどう?」

粟&波:「はいっ♡✨」

イケメンを鑑賞しつつ一緒にアイスを賞味なんてなんて幸せ♡✨
よしっ、ここで薪さんに「こいつには負けた」エピとか
奥さんとのなれそめとか聞きださなきゃ!粟&波コンビが身構えた・・・
と、そこへ

「今井さぁ~んっ!」
と、静かな廊下に鳴り響く底抜けに明るい声...。

この場違い感、その声の主は
曽我!!あ、失礼しました曽我室長です。

今:「どうした曽我。」
曽:「実家に寄ったんで近くだから遊びに来たんですよ~。
   第五管区も見学したくって。」

ぐっ、それ今私らがやったやつ。このKYめっ。

曽:「今井さん、あれ言えるようになりました?」

今:「ああ、あれ?『関西電気保安協会』?」
          
曽:「ちゃいますよ~!『関西~電気ほーあんきょうかい。』です~。」
   (*注*抑揚の目安; ⤴   ・・・  →   ⤴   ⤵  )

ンガッ!Σヽ(・д・!i!i)ノ今井さん・・・恐れ多くも第九イチの伊達男になんてことを!!
さすがに青ざめる粟&波。

曽:「ん?アイスじゃないですか~✨いただきま~す✨
   あれも言えます?『551の・・・」

今:「『アイスキャンデー♪』だろ。」

言ってるし!!粟&波驚愕!!!

曽:「そうですよ~『ある時~、ない時~』だけじゃなくて夏バージョンも
   マスターしたら完璧です!!
   ん?どうしたんだ、波多野。ない時~、みたいになってるぞ(笑)
   そうそう今井さん、広島風お好み焼きも美味しいですけどね
   やっぱりひっさびさにこっちでホンマもんのお好み焼き食べたくなって
   ・・・今日一緒に行きません?」

今井さんは苦笑しつつも弟を見るような優しい目。

粟田、曽我さん好きやで・・・。でもゆっくりイケメン鑑賞したかったかな・・・、
・・・なんてね。
その後も終始曽我さんのペースで
なんのエピも聞きだせずにしおしおと波多野さんと帰ってきました...。(-"-;A


アホらしい上に関西ローカルネタですみません...orzlll。
参考までに⤵

関西電気保安協会のCM


おあとがよろしいようで。ちゃんちゃん♪




スポンサーサイト
*CommentList

雨がやんだら。~岡部さんハピバ✨(2)

こんにちは~(*´▽`*)✨

岡部さんハピバ♡✨
おめでとうございます(*≧▽≦)(≧▽≦*)る~✨

粟田の希望としてはにゃん様と結婚して欲しいんですが~
(∑(´Д`)ハッ!!そういうSSにすればよかった~汗)
大好きな岡部さんに幸せになってほしいな~。

ではSSの続きです。これで終わりです。
ではではどうぞ~✨






【 雨がやんだら。~岡部さんハピバ✨(2)】



風にそよぐ窓辺の樹々の葉が部屋と岡部に陰を落とす。
その葉影が岡部の表情をわからなくさせていた。

そうだったんだ...。でもー。

「岡部室長、」と波多野は意を決して口を開いた。

「差し出がましいのは分かっていますがー、でも申し上げます。
そうやって心配なさって
岡部室長まで体調を崩されては所長がそうまでして
頑張っていらっしゃる努力を無下にすることにはなりませんか。
人の本当の気持ちや抱えている問題は他人には分かりません。
だからこそ考えるっていうのが室長の優しさだと思いますが
でも勝手に想像する限りそれは想像でしかないのでは
ないでしょうか?
もしも何か悩みを所長が抱えていたとしても解決しなければならないのは
所長自身なんですから。」

岡部は目を見開いて波多野を見た。

驚いたなー。
「・・・昔同じような事を薪さんに言ったことがあったのを思い出したよ。」

波多野は微笑んで

「だってこれは室長に教わったことですから。」と言った。
「俺に?」
「はい、最初にMRI捜査に入る前に気をつけろって。
視覚者を敬うことや捜査にあたって想像は大切だけど
勝手に物語を作るなって。
特に異常犯罪者の場合は理解しようとするのではなく
客観的になれ簡単に心を動かされるなって。」

波多野はすうっと息を吸った。

「私ね、なんでこんなことになったんだろうって殺人事件の
捜査の前に思ってたんですー。でも原因は一つではないんですね。
持って生まれた性質や成育環境やー、
もともとの快楽殺人犯もいれば、それまで平凡に暮らしていた人や
外からは恵まれたように見える人でも何かのきっかけで事件に巻き込まれたり
事件を起こしたりすることもある。その要因の一つ一つを糾弾しても始まらない。
原因なんて追究できない。分からない。どうやってそれを避けられたかなんて誰にも。
私たちの仕事は起こってしまった客観的な事実を明らかにすることでしかないけれど、
どうしてもやるせなくなった時は何でも理解しようなんておこがましいなって
思うことにしたんです。」

人は小さいー。自分の頭の中でぐるぐる考えることなんて
小さいんだー。そう思いながら気持ちを切り替える毎日だった。
そこまで話して真剣な波多野の目がふっと和らいだ。

「なんちゃって・・・こういうのもそれこそおこがましいんですが
薪所長がそうやって仕事を続けられたのは亡くなったご友人への想いや償いや
責任感だけじゃないと思うんです。-きっと何か支えがあったと思いますよ。
ささやかな喜びもー。」

その支えのなかには岡部室長も入っていると波多野は思う。
そうじゃなくて部下も親しい人も亡くしてここまで生き抜いてこられる
だろうかー。
それに最近は確かにいつもにまして口数が少ない所長だけど
これまでの厳しい指示のなかにある気遣いや瞳の奥の温かさに
波多野は気づいていた。

私も岡部室長のお蔭で仕事を続けて居られてるんですから
お元気になってくださいねー、と最後に明るく笑って言って
波多野は部屋を出ていった。

「まいったな・・・。」
一人になった岡部は声に出してつぶやいた。
頭に浮かんだのは最初の頃の薪さんの真剣な瞳。

   - 想像力は大切だ・・・でも何にでも共感するような人間や
      単純な人間は簡単に引きずり込まれる。
      狂った脳に。あっち側に-
  

苛酷な過去を生き抜いた人だからこそ、その言葉は胸に響く。

そういう薪さんもモニターから離れ、いざ相手と向き合ったら
どうしても対象を人間-善良な部分を奥底に持つ存在-という視点で
しか見られずにたびたび苦悩していた。

それはそうだろう。一見、自分と同じ人の形をとった相手がまさか
得体のしれないほどの怨念・・・邪悪さを持つことなど最初から
想定できるものではない。
そう思って人を見るにはあの人は-薪さんはあまりにも心が美しすぎる。

波多野の言う通り、他人を全て理解するなんて不可能だ。
それが悪人ではなく身近な人でも。
しかし・・・望めば互いを認めることはできる。気持ちを伝えることもできるだろう。

以前と比べて厳しい顔もだいぶ和らいだとはいえ
薪さんはこの季節になるとやはりまだ具合が悪そうだ。

だからといって勝手に心配しても一緒に落ちていくだけだ。
本人にしか気づけないことや本人にしか解決できないことはやはり、あるのだろう。
・・・そして他人にしか出来ないおせっかいも。

俺に出来ることといったらー。
しばらくしてから岡部はスマートフォンをとりあげた。

「もしもし岡部さん?何ですか~?スカイプじゃなくって電話って。」

青木の明るい声が響く。
葉影の向こう、窓の外は6時を過ぎても明るく輝いて眩しい。
蝉の声と陽の光とー。
本当の夏はもうすぐそこまで来ていた。





(了)




*** あとがき ***

粟田のぐだぐだ日記を読んで下さっているお方なら
お分かりになると思うんですが最近粟田が
学んだことを波多野さんに言ってもらって
原作の岡部さんならちゃんと分かっていることを
忘れてるって感じで・・むむむ(-_-;)なネタで申し訳ないです~。

夏になると不安定になる薪さんー。
そういう薪さんを思い浮かべたら岡部さんが心配している
だろうと思ってこんなお話に...。
いつもながら原作を改ざん的な感じで
大変失礼しました<(;_ _)>




*CommentList

粟田 波多野さんと脳内キャスで盛り上がる。

岡部さんSSは明日のハピバに後半をお届けしようと思ってます♡✨
ところでこの前職場で例の漫画仲間だと発覚したKさんが

Kさん:「今度WOWWOWで『秘密』するね。」

と話しかけてくれました。

あ、「秘密」のこと忘れてなかったんだ~( ;∀;)✨と、一瞬喜んだ粟田ですが・・
え?でも大友のアレ?もはやアレは「秘密」とはいえぬ・・・。
(|||▽||| )サー・・・。
あれは原作ファン大ブーイングだよ、と説明するも

Kさん:「ええんよ。見てみる。そしたら原作が面白く思えるかも。」

とのことでした。
Kさんは

Kさん:「でも見るん忘れるかも~。」

とおっしゃてて粟田は忘れろ!と念じております。
SWAN全巻貸すんじゃなかったな~。(Kさんは秘密1巻を翌日返すも
まだ粟田の漫画読み中。)そしたら次の「秘密」貸せたのに~。
ま、いいか。

さてさて「話してみた。」ですが
・・・それは鈴木さんのハピバの前のこと
鈴木さんのことを色々勉強中の粟田に波多野さんが
話しかけてきました・・・。

あの~アホらしいので要閲覧注意です~( ;∀;)✨





粟:「え~っと青木くんはAKIRAさんで~宇野さんはぁ~.・・・。」

波:「鈴木さんのこと勉強中じゃなかったんですか?」

波多野さん、市原悦子並みにひょいっと現れる。

粟:「げっ∑(゚◇゚ll) 波多野さん!!」

(「家政婦は見た」で犯人の方が市原さんにビビっていましたが
 まさにあんな感じ。)

粟:「に、煮詰まってて脳内キャスしてました~(-"-;A 」

波:「青木くんがAKIRAさんなんてカッコよすぎません?」

波多野さんの目が『これだから青薪すとは・・・』と言っている。

粟:「いいんですよ~っ。なによう!!瀬戸内寂聴なんて宮沢りえで   
   西原理恵子なんてキョンキョンとか永作博美とかが演じてるんですから~!!」

波:「小泉今日子をキョンキョンって呼ぶあたりがオーバー40の証拠ですね~。」

粟:「波多野さん、スガちゃん要素入ってない(^_^メ)?
   おばさん怒らせると怖いぞ~。」

波:「ところで岡部室長は?」と完全スルーする波多野さん。
  秘密ネタなら鳥頭の粟田は軽く答えた。

粟:「あ、岡部さんも決まってるんです。岡部さんは浅野忠信さん!!

波:「ええ~っ?2巻までの渋さならまだしも岡部室長が?」

粟:「これを見よ!」

これ⤵
浅野_convert_20170719185603


粟:「この毛の濃さならイケるでしょ?(//▽//)♡✨」

波:「・・いや、毛だけじゃなくて・・・。」

粟:「ヒゲも濃いよ!!」←自信満々。

波:「・・・だからヒゲだけじゃなくて。・・まあもういいか・・・室長好きだし。
   じゃあ宇野室長は?」

粟:「星野源さんにお任せしたいっ!」

波:「宇野室長ファンが増えますね~♡✨山城さんは?」

粟:「菅田将暉くんがいいんじゃないかと~♡✨」

波:「きゃ~っ!!それ最高です!!一緒に働きたい~っ!!」

粟:「でしょでしょ?」

波:「鈴木さんは?」

粟:「松田優作さんがいいなって。」

波:「・・・・。他には?」

粟:「パク・ヨンハさんとか。」

波:「・・・・生きている人では?」

粟:「思いつかないんですよ~イケメンに詳しくないんで・・・
   あっ!!そうだ!!鈴木さんこそ生田斗真さんにお願いしたいな!!
   去年の大河の高山右近もめっちゃ良かったし!!」

波:「それいいですね!!所長はHYDEさんで決まりですか?」

粟:「もちろん!!」

波:「曽我室長は・・・澤部さんとか?」

粟:「できれば芸人禁足地にしたいけど曽我=澤部さんならいいかな~。」

波:「他の人決まりました?」

粟:「いえ、このぐらいです~。」

波:「で、私は?」

粟:「吉岡里帆さんに『あさが来た』の宜ちゃんバージョンで
   お願いしたいかと。」

波:「え~でも・・・。」

粟:「あ~・・・。」

波&粟:「おっぱいが・・・。」←ハモった。

波:「でかすぎますね~。」

粟:「うん、そだね・・・。」

二人で湿っぽくなったところで粟田は帰ってきました~(_ _。)・・・シュン。







 

雨がやんだら。~岡部さんハピバ✨(1)

こんばんは~。暑さというものを昨夜より感じております~(;´Д`A
(粟田は寒がりなのでけっこうな暑さにならんと分からないみたい。)

でもおととい、机の下でべたっと寝ていたきなこちゃんが
むっくり起き上がってそのまま机にあがってまっすぐに
粟田のマグカップのお水飲んで元通りの位置で寝始めたのを
見たときー、常に水を入れたマグカップ出しっぱの粟田に
戦慄が走りました( ̄□||||!!
ちょっと体温下がったかな~と・・・。

そしてもとは野良だったせいかうちのきなちゃんは
エアコンが苦手で強制的に冷やし猫しようとしても逃げ出す始末・・・。
まぁ毎年乗り切っているから大丈夫・・・なのかなぁ(;´・ω・)?
でも貰われてきた白ニャー様も苦手みたいやし関係ないのかな~。

さてさて鈴薪祭りは小出しで行こうとしております~。
(だってすぐにUPすると自分でも鈴木さん要素0だと
思うんだわ~(・∀・i)タラー・・・前記事結構変えてます。)

そして、もうすぐ岡部さんの誕生日ですね~。
岡部さんの誕生日からは祭りが目白押しなんで
(今井さんとか鈴木さん御命日とか)
プレお祝いから始めることにしました~(。・ ω<)ゞてへぺろ♡


・:*:・。(〃・ω・)ノ HappyBirthday 岡部靖文様ヽ(・ω・〃)。・:*:・゚

岡部さんお誕生日おめでとうございます~✨
お祝いがしたくって
岡部さんのことを書こうと思ったらこんな感じになって
あれれ?(・_・;)となりました。
お目汚しばかりですが、それでも良ければどうぞ...。







【 雨がやんだら。~岡部さんハピバ✨(1)】



雨に洗われた樹々の葉が強い日差しを受けて眩しく輝く。
賑やかな蝉の鳴き声は片時も止むことなく
生命の輝きが頂点になる夏の到来を次の季節があることを
忘れさせるほどに誇らしげに謳いあげている。

しかし最近、岡部はどこか浮かない顔をしていた。

「岡部室長」
「・・・ああ、波多野。」
「これなんですがちょっといいですか?」

捜査態度はいつも通りかわらない。根気よく粘り強く、
殺害場面だけでなく、幻覚や幻想など常人なら正視も出来ないような
恐ろしい映像でも表面の部分に惑わされず、冷静に分析し
視覚者の見たもの、記憶を丁寧に解き明かす。

死者の命、人格を尊び、苛酷な任務に耐えかつ未熟な部下を
思いやれる美徳を持つ人。
岡部室長になってからの新人の定着率は格段に跳ね上がり
6割を切ることは無い。

でもそれはー、前室長の能力不足というわけではないと波多野は思う。
なぜなら前室長の元で耐え抜いた部下は全員、全国の室長として
目を見張る仕事ぶりをしているから。
いまや全国展開された第九は警察内で一目置かれる
組織となっている。
今の室長たちがいないと第九の今日の働きは無い。

でも・・・最近の岡部室長はどこかおかしい。
捜査以外の時は何か心配事でもあるのかどこか暗い顔をしていることがある。
飲み会にも顔を出さないし、何かあったのだろうか。

珍しく仕事が定時で終わり周囲に誰もいない時、思い切って波多野は切り出した。
「岡部室長。」
「何だ波多野?」
「・・・何かあったんですか?」
「え?」
「最近、何か元気がないようで心配です。どこかお体の具合でも
悪いのでしょうか?」

まいったなー。気づかれないようにしていたのに。いや、勘の鋭い波多野に
悟られないように振る舞える人間はそうはいないだろう。

「心配させてしまってすまない。具合が悪いのは俺じゃないんだ。」
「・・・え?」

おまえには話してもいいだろう、とためらいがちに岡部は
7年前にあった事件を話した。

もちろん波多野はその事件は知っている。
警視正が部下である警視を射殺という重大事件は
当時の警察を揺るがすものであったから。
波多野自身も警察に所属する身となってことの重大性と衝撃はどれほどであるか
身に染みて分かる。

その亡くなった警視、鈴木さんという人が
大学から薪所長と親しかったというのは初耳だった。

「あの人はー薪さんは鈴木さんの命日に休みを取ったりしない。
月命日も誕生日も墓参りに行かないー。行けないんだ。
たぶん誰にも気づかれないようにしているんだろう。
その代わり仕事をする。仕事に打ち込んでそれまで二人でしたことが
無駄にならないように懸命に働いている。
鈴木さんの分もだ。それは俺が入った時からそうで7年経っても変わらない。
結婚も多分しないつもりだ。結婚どころか親しい人間を
作ることも避けている。俺たち部下を大切に思ってくれているのは
分かるけれど毎年夏になるとあの人の食がますます細くなって
具合が悪いのを気取られないように仕事に打ち込むのを見ていると
なんだかやるせなくなってなー。」

誰よりも自分を責めているのは薪さんだ。ずっとずっと今もー。

そう言うと岡部はうつむいて窓の方を見た。
沈黙が流れる部屋に蝉の声はいっそう大きく鳴り響いた。



(続く)


第一夜。

こんばんは~(*´▽`*)✨
せっかく色々鈴木さんについて考えたのでなんとなく思い浮かんだ
妄想をあげてみることにしました。
題して「夏の鈴薪祭り」

やっと今月の締め切りが終わったから妄想が溢れて来てね...。
お目汚しでしかないですが・・・(-_-;)。
それでも良かったらどうぞ~。




【 第一夜。 】



ー灯火の光に見ゆるさ百合花ゆりも逢はむと思いそめてき
                             万葉集ー

        ともしびに映える百合の花その百合ではないけれどまたあとにも
        逢いたいと思いはじめましたー*ゆりは古語で将来、のちにという意味。



伏せたまつげの重なり。小さな顔にうちかかるさらりとした栗色の髪は
枕元のスタンドランプの光を受けてきらきらと光るー。
そうやってうつむいて本を読む薪の白く細い首筋を見ると彼が男性だと
いうことを忘れそうだった。
きめ細かい肌に綺麗なうなじ、小さな頭・・・これだけを見て男だと分かる人間は
実際にどれぐらいいるだろうか。

そんなことを考えていると視線に気づいたのか本から目を離して
薪がじっと見つめ返してきた。

「鈴木?」
「なんでもない。」

薪は出会う人皆にじろじろ見られるのは常の事なのでそんなには
気にしていないみたいだ。
歩いていても店に入っても薪に気づいた人はしばらく目を離せなくなる様子を
一番間近で知っている。

「その本、気に入ったのか?」
「うん、興味深い。詩集がおまえの部屋にあるなんてー。
まぁそう意外でもないか。・・・しかしリルケって。」

ライナー・マリア・リルケ(1875~1926)
プラハ生まれのドイツ語詩人。のちにはフランス語でも詩作。
精神の荒涼化する現代生活のただなかに、神・宇宙の
本質、人間存在の神秘に対する新しい畏敬の念を持ち込んだ。
魂の発する響きを真の言語美に結び付け、繊細微妙な表現能力を
発したと評される。

「鈴木ならゲーテ(欧米知識人の必須教養)とか老荘風味のヘッセか
理智的なオーディンか神秘的なイェーツって気がしたけど。」
「でもオレに一番似合うだろう。」

薪はクスッと笑ってー笑うといっそう幼く可愛らしく見えるー
鈴木を見た。

「おまえだって原書で読めるのにわざわざ日本語訳なんてって
思ったけどこの翻訳はとてもいい。」
「だろ?」

誰よりも信頼する人間に共感を得られた喜びで鈴木はにっこり笑った。

「どの詩が気に入った?」
「『秋の日』と薔薇の詩。」
「王道だな。」
「いいものはいい。おまえは?」
「巡礼の書のこれ」


  私の目の光を消してください、私はあなたを見るでしょう
  私の耳をふさいでください、私はあなたを聞くでしょう
  足がなくても私はあなたのところへ行くでしょう、
  口がなくても私はあなたを呼び出します。
  私の腕を折ってください、私はあなたを抱きとめます、
  私の心臓で手のように。
  私の心臓をとめてください、私の脳髄が脈打つでしょう、
  私の脳を燃やしてしまっても
  私は血の流れにあなたを浮かべていくでしょう。


       ー岩波文庫リルケ詩集 高安国世訳より



「・・・壮絶だな。」

薪の瞳が遠いところを見つめるようだった。

「この時リルケは恋をしていたから・・・リルケの人生を
変えた女性、ルー・アンドレアス・ザロメに。」

「ニーチェの元恋人でフロイトとも親しく女性として
初めて精神分析を行った人間。出逢った当時の彼女は
リルケを人間的にも精神的にも上まわっていたー。」

さすがに知っていたか、と鈴木は思う。
う~んと両手を頬に当てて薪は何かを考えていた。

「どうした、薪?」
「・・・ニーチェはザロメに去られてその後発狂している。リルケも・・・」

そのあとを鈴木がゆっくりと続ける。

「リルケも彼女との結婚を望んだが叶わなかったー。薔薇の詩をたくさん
作っているリルケだけど最後は薔薇の棘に傷つき白血病の
兆しが表れて死んだ・・・。だからリルケは薔薇に殺されたとも
言われている。」

「愛したものに傷つけられる。・・・むくわれない死に方だな。」
「・・・それでもいいんじゃないか。」

「どういう意味だ?」いつもまっすぐに人を見る薪がその眼差しで尋ねた。

「愛するものに触れないで死ぬより愛して触れて死ぬほうが幸せじゃないか?」

そう言って微笑む鈴木の顏はオレンジ色の柔らかい光と影をまとって
幻のように見えた。

「・・・薔薇に刺されたとしてもリルケの死は薔薇のせいじゃない。
きっと刺されて死ぬことになっても薔薇に触れたかったんだと思う。」

「死ぬとわかっていても?」
わからない、という顔で薪が聞いた。

「きっと日ごろ薔薇にリルケもたくさんの愛情をもらっていたんだろう。
美しい香りや花や色やその存在に。
リルケが薔薇の詩をたくさん創ってまるで薔薇に贈るように愛したように
薔薇もリルケが愛していたと思う。・・・亡くなったのは不幸な事故で。」

「・・・・・・。」

薪は答えずに何かを考えている様だった。

「・・・・もうそれぐらいにしてそろそろ休め。明日は術科もあるし。」
「そうだな・・・。」

「おやすみ。」
「おやすみ。」

ぱちんと枕元の灯りを消すとたぶん疲れていたんだろう、
薪は、すーくすーくとすぐに安らかな寝息をたてはじめた。

起きている間じゅう脳をフル回転させているんだろう。
やれやれ、と鈴木は思う。

今はまだ夏がはじまったばかりー。二人を包む闇さえどこか華やかで
昼間の熱を下げられないまま温かく優しく寄り添う。

長い夜の季節はまだずっと先のことだったー。


( 了 )


*** あとがき ***

リルケは粟田の趣味です。
粟田最愛の詩人(*ノωノ)♡✨。
でも原書でなんて読めるわけねー粟田です(;´・ω・)。
いいなぁ、薪さんも鈴木さんも~。

【後記】

あんまりに鈴木さんらしくない口調だったんで修正しました。
素直過ぎて青木くんみたいだった~。やっば~。
それで直して良くなったかどうかは不明ですが(-_-;)
書いてすぐにUPするの止めないといけないと思いました。
失礼しました。(7/14)





*CommentList

ご案内

プロフィール

粟田律

Author:粟田律
初めまして✨[庵]д・)ノチラ
粟田律、と申します。
清水玲子先生の
「秘密 THE TOP SECRET」に
はまりました。
文学と漫画をふくめ芸術と美しいもの
すべてが好きです。
妄想を書き連ねております。
字ばかりで読みづらいブログですが
宜しくお願い致します。

最新記事

カテゴリ

右サイドメニュー

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR