絵本②。

  1. 2016/12/20(火) 13:52:34_
  2. 絵本。
  3. _ comment:6
え~っと...
前のSSが
(とりあえず 了。)なんて事態に
なってしまいまして
こんなんじゃだめだ。N○Kだってやるときはやるじゃん!!
立ち上がるんだ!!逃げちゃダメだ!!逃げちゃダメだ!!
(あ~逃げ恥最終回楽しみ~( *´艸`))
と思いまして
続きを書いてみんとす。
では、どうぞ~✨


【 絵本②。 】

キスをして抱き合っている二人の耳に
きしっきしっという廊下の小さな足音が聞こえた。

青木は薪からやおら体を離した。
「すみません・・・。」と言って
ふすまをそっと開けて青木は出て行った。

「一行、まだ起きとったと?」
「うん、でももう寝るよ」

恥かしくて出て行くとき薪の顏は見ることが出来なかった。
見ていたら、薪の赤く染まった顏が見られたというのに。

翌朝ー。
丁寧に頭を下げる青木の母親と
「また絶対来てね。」という笑顔の舞に見送られて乗り込んだ青木の車の
後部座席に座った薪と運転する青木に会話は無かった。
沈黙が続くなか
重い口を開いたのはやはり青木だった。

「薪さんー。・・・きのうはすみません。」
「・・・・。」
「オレ、・・・あの~・・・何ていうか、その・・・」
「・・・気にしなくていい。」
「え?」
「僕は気にしていない。早く忘れろ。」
「ま、薪さん?」
振り向いた青木に
「後ろ向くなっ!!前見ろ前!!バカっ!!止めろー!!」と
薪は叫んだ。

路肩の駐車スペースに車を止めると
薪は車から降りてすたすた歩いていくので慌てて青木は追いかけた。

何回こんなことになっているんだろう。3回目か。(4回目な気がするけれど
気のせい?温泉行ったような・・・。あれは夢かな。)
でもいつも薪さんは俺の車に乗ってくれるー。

薪は眺めの良い道沿いにある見晴らし台まで歩いて行き
柵にもたれかった。
周りの樹々が風に揺れてきらきら輝く木漏れ日が薪に降り注ぐ。
薪の明るい髪が陽に透けて輝く。綺麗な顔の肌は透き通るように白いー。
まぶしそうに目を細める薪だが
光に包まれたその姿こそ青木にはまぶしく思えた。

「薪さん、すみません。」
赤い顔を下げて謝る青木を薪はふっと笑って見た。

「別に気にしなくていい。」

驚いて顔を上げる青木を見ず
薪は視線を落とした。

どういう意味だろう?気にしなくていいって・・・。青木は薪の気持ちが分かりかねた。

「そういう時もあるだろう。だから忘れろ。」

さらっと何でもないように言う薪にたまらなくなって青木は薪を
抱きしめた。

「そんな時なんてっ!!薪さん以外にありません!!オレは・・・
思い上がりかもしれませんが薪さんもオレのこと好きでいてくれるんじゃないかと
思っていました!!薪さんはどうなんですかっ!!
たとえ薪さんがどういう気持でもオレは薪さんが好きです!!!」
「・・・青木。」


「おまえ、本気で言っているのか。」
「もちろんです。」
聞きながらも薪は青木が冗談を言うような人間でないことは十分承知していた。

薪は青木に抱きしめられたままで顔を背けた。

「・・・もしもー薪さんがオレのこと少しでも想ってくれているならー
長い事待たせてしまって・・・すみませんでした。」

驚いて目を見開いた薪が体を離して背を向けたけれど
構わずにまた後ろから抱きしめた。
花のような香りのする薪さんー。
舞もいないけれど抵抗しない。薪さんが今泣いているのが答えなのだろうかー。

澄んだ鳥の声が響く青空を見上げながら青木は思った。


- 半年後。-

『…しろいうさぎは、めを まんまるくして、じっと
かんがえました。そして、
「ねぇ、そのこと、もっと いっしょうけんめい ねがってごらんなさいよ。」と、
 いいました。
 くろいうさぎも、めをまんまるくして、いっしょうけんめい かんがえました。
 そして、こころをこめて いいました。
「これからさき、いつも きみといっしょに いられますように!」』

寝室に薪の優しい声が響く。
舞に絵本を読んであげるのはすっかり薪の役割になった。

『「じゃ、わたし、これからさき、 いつも あなたと いっしょにいるわ」と、
 しろいうさぎが いいました。』

舞はもうすやすや眠り込んでいた。
青木は舞に布団を掛けてあげてから
薪を見つめて

「いつも いつも、いつまでも?」とたずねた。

薪の綺麗な顔が真っ赤に染まったので
抱きしめてキスをする。

「薪さん、いつまでもいっしょにいてくれますか?」
もう一度青木がたずねる。

薪は答えない。
答えないまま、青木を見つめ返してそっと口づけた。



( 了。)









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comment

おぉ 続きだ!

  1. 2016/12/20(火) 21:26:36 |
  2. URL |
  3. さらし
  4. [ 編集 ]
粟田さんっ
こんばんはっ!

続きが早い!凄い!私は書くのがちょー遅いのです。
語彙がある人うらまやしい ( ´▽`)

薪さんてば「すっかり」絵本読むのが自分の役目になったんですね〜。
やだん。半年の間に何があったの?
そっと口づけるのが、薪さん似合いますよね〜。

人称混ぜるのは難しいな〜って私も思ってます。
普通にプロの文章読んでるとサラッとしてて分かんないんですけどね。
実は結構コツがいるんだろうな…って私も思ってるだけですwww


続きですゥ~( ;∀;)

  1. 2016/12/20(火) 21:29:23 |
  2. URL |
  3. なみたろう
  4. [ 編集 ]
ああ……可愛いです…この半年後…
すっかりママですやん。薪ママ。
やっぱり薪さんは言葉少なに瞳で語る感じがぴったりですね。涙とか。指先とか。うぷぷぷ。

あの可愛い絵本からふたりが結ばれるまで、お二人のコラボと舞ちゃんのママになるまで。可愛くて幸せな未来。
あーん幸せですゥ。いい夢見そうです!


Re: おぉ 続きだ!

  1. 2016/12/20(火) 21:59:55 |
  2. URL |
  3. 粟田律
  4. [ 編集 ]
さらし様✨こんばんは(≧▽≦)ノシ✨

> 続きが早い!凄い!私は書くのがちょー遅いのです。
> 語彙がある人うらまやしい ( ´▽`)

いやいやいや。
さらし様のSS素晴らしいから!!
自称、人生の余暇の四分の三を読書に捧げた私が
言うので間違いないです(`・ω・´)キリッ!

> 薪さんてば「すっかり」絵本読むのが自分の役目になったんですね〜。
> やだん。半年の間に何があったの?
> そっと口づけるのが、薪さん似合いますよね〜。

・・・何があったんでしょうね~。(-_-;)←そこ描き切れないアマチュア。
きっとほくほく荷造りした青木くんがるんるんで引っ越してきて
ラヴラヴ同棲し始めて幸せの嵐のただなかなんじゃないかと。

> 人称混ぜるのは難しいな〜って私も思ってます。
> 普通にプロの文章読んでるとサラッとしてて分かんないんですけどね。
> 実は結構コツがいるんだろうな…って私も思ってるだけですwww

そうなんですよ~。
サラッと読んでいた小説があんなに難しいものだとは!!(・∀・i)タラー
力が無いの自覚していた粟田は小説書こうなんて思ったことがなくって
いざ、取り組んでみると難しい事っ。

でもなんか萌えだけはありあまっているので
喜んでもらえるなら自己満足でも続けてみますね。

いつもありがとうございます~(*´▽`*)✨
タジク青ブームだというさらし様のSS読みたいな~。

もちろん
「急がなくていい 待っているから」ですよ。

大声のお礼、庵まで届きました✨
ありがとうございまするー✨



Re: 続きですゥ~( ;∀;)

  1. 2016/12/20(火) 22:26:48 |
  2. URL |
  3. 粟田律
  4. [ 編集 ]
なみ様~✨いらっしゃいませ~(*´▽`*)✨

> ああ……可愛いです…この半年後…
> すっかりママですやん。薪ママ。
> やっぱり薪さんは言葉少なに瞳で語る感じがぴったりですね。涙とか。指先とか。うぷぷぷ。

え?え?ほんまにぃ~?(;^_^A
なんか粟田に甘めの点をくださっているの?
いいのかしら?甘やかされてしまって( ;∀;)
なみ様にぴったりっていわれたら安心できる粟田です~。

> あの可愛い絵本からふたりが結ばれるまで、お二人のコラボと舞ちゃんのママになるまで。可愛くて幸せな未来。
> あーん幸せですゥ。いい夢見そうです!

み、身にあまるお言葉。ありがとうございまするー(ノдT)・゜・。


薪ママ!

  1. 2016/12/20(火) 23:31:46 |
  2. URL |
  3. たきぎ
  4. [ 編集 ]
粟田さん、本当に筆が早い! 
そして何故か秘密ファン界でうさぎの結婚がプチ流行しているという(笑)。
半年たって、舞ちゃんに絵本を読んであげるのが薪さんの役割になったって、ここここの半年が! 知りたい!
ラスト、薪さんから青木にっていう甘いラストもいいですね~。
素敵なお話、ありがとうございました♪



Re: 薪ママ!

  1. 2016/12/21(水) 16:54:12 |
  2. URL |
  3. 粟田律
  4. [ 編集 ]
たきぎ様~✨こんばんは(*´▽`*)✨

たきぎ様宅のコメの修正ありがとうございました<(_ _*)>✨

> 粟田さん、本当に筆が早い! 
> そして何故か秘密ファン界でうさぎの結婚がプチ流行しているという(笑)。

ねー✨にゃん様バージョン読みたいです~♪

> 半年たって、舞ちゃんに絵本を読んであげるのが薪さんの役割になったって、ここここの半年が! 知りたい!

あ、すみません(;^_^A
だからそっこー青木は引っ越してきて強引に同棲!!
なみたろう様の説だったか
青木くんのお母さんは腐女子だったので
ことは円満におさまるとゆー。
腐女子でないなら・・・申し訳ないが彼岸を渡ってもらいましょうか。
(ΦωΦ)ふふふ。←オニ。

> ラスト、薪さんから青木にっていう甘いラストもいいですね~。
> 素敵なお話、ありがとうございました♪

いえいえ、特に今作は力不足で(-"-;A
コバ○ト文庫を下に見ていたのにあれぐらいのレベルも私には
難しいという事実を認識してしまいました(-_-;)←友人には「他に言い方無いのか。」
と言われる粟田...。

それでも読んで頂きありがとうございまする―✨


 
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プロフィール

粟田律

Author:粟田律
初めまして✨[庵]д・)ノチラ
粟田律、と申します。
清水玲子先生の
「秘密 THE TOP SECRET」に
はまりました。
文学と漫画をふくめ芸術と美しいもの
すべてが好きです。
妄想を書き連ねております。
ブログ初心者です。
宜しくお願い致します。

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