シンデレラ。

  1. 2017/05/06(土) 21:45:49_
  2. シンデレラ。
  3. _ comment:4
書きたくて溜まってたネタその3です。
「秘密」でシンデレラをしたら?
と思い立ち、妄想しました~ヾ(≧▽≦)ノ゙ゥキャ☆



- 幕前 -

わいわいがやがや。
粟田:「はいはい、配役発表します~。
    ・シンデレラ 薪さん ・王子様 鈴木さん 
    ・継母 総監 ・長姉 タッキー ・次姉 タジク 
    ・お父さん サワムー ・仙女 波多野さん
    ・お城からのお使い 今井さん
    ・ねずみ①青木くん ②岡部さん ③曽我さん
    ・とかげ ①小池さん ②山本さん ③宇野さん 以上です!!」

青木:「どういうことですか~っ!王子様は鈴木さんでもう分かりますが
    なんでオレがねずみなんですか~っ!!」

粟田:「まぁ成り行きで。」

波多野:「えっと~わたしは何で仙女??」

粟田:「眼鏡っ子と仙女っていうか魔法使いのコスは
    鉄板なんで。」

全員:「・・・・・。」

粟田:「ちゃっちゃっちゃと行きますよ!!
    はいはいではでは、はじまりはじまり~✨」




【 シンデレラ。 】




むかしむか~し、プレミアム王国という国の
身分の高い人の家にそれはそれは美しい
むすっ・・・こほん、娘がおりました。
娘の名前は薪 剛と言いました。

小さい時の家事でお母さんは亡くなってしまい生き残った父サワムーも
重度の火傷を負っていました。
サワムーは子どもには愛情深かったのですが
強欲だったので財産目当てにしばらくして総監と再婚しました。
総監は二人の自分の娘、タッキーとタジクを連れてお嫁入りしてきました。

総監は薪さんへは手に負えないと察してほぼ無関心でしたが
タッキーはセクハラまがいに薪さんに絡んでくるし
タジクは美味しそうではあるけれど怪しい料理を家族全員に出してくるので
薪さんは信じられるのは自分だけだと
サワムーの看病や自分とサワムーの料理はもちろん家事をして
夜になると趣味の学術の勉強をしていました。

体温調節ができないサワムーをいたわって
暖炉掃除まで薪さんがしていたので
灰まみれになることもあり
いつしか薪さんは
シンデレラ(灰かむり)と総監達に呼ばれるようになりました。

サワムーは亡くなる間際、シンデレラ薪さんを枕元に呼び寄せてこういいました。

「すまない、わたしがこんなでなければもうすぐあるという
お城の舞踏会へおまえを招待させるのに。」

シンデレラはクールにこう答えました。

「すみません、あなたを否定するわけではありませんが
どちらかというと、僕はああいう選民意識の強い『お友達クラブ』は大嫌いなんです。」

どちらかというと、やのーて「大嫌い」ってはっきりゆーとるやん、

というのがサワムーの最期の言葉だったかどうかはわかりませんが
そのままサワムーは息を引き取りました。

そして四十九日の法要が済んだその日の夜に舞踏会があり
国中の娘たちが招かれるので総監は自分の娘二人を連れて
お城へ出かけていきました。

シンデレラ薪さんは一人になったのでこれ幸いと
荷物と財産をまとめて出て行こうとしました。
毎晩の学術研究は研究と見せかけて財産の名義変更も
行っていたのです。
しかしそこへ仙女の波多野さんが現れました。

「シンデレラさん、お城の舞踏会へ行きたくはありませんか?」

「いや僕は結構だ。」

「あっと、鈴木王子のプロマイドが・・・。」

波多野さんがわざとらしく鈴木王子の写真を落としました。
チラ見するシンデレラ薪さん。

「お父さんの遺言だし、一度くらい行きましょうよ、ね?」

「・・・・。」

「では必要なものがあるので、ええっと、かぼちゃ1個とねずみ3匹とかげ3匹を
捕まえてきてください。」

波多野さんは魔法書を読みながらいいましたが
シンデレラは

「かぼちゃはあるがどうやってねずみやとかげを
生きたままそれだけ集められるんだ?」

と素朴な疑問を口にしました。

そんなシンデレラの足元にちょろりっとつぶらな瞳の青木ねずみが出てきました。
つい3日前にシンデレラの家に越してきて
灰にまみれていても美しく、評判の悪かった亡くなったサワムーにも
きちんと手を合わせて悼んでいるその優しさに
心を奪われていたのです。

唐突に青木は

「心配いりません、薪さん!!僕の知り合いを連れてきます!!」

と、ねずみの知り合い岡部さん、曽我さん、
とかげの知り合いの小池さん、山本さん、宇野さんを無理矢理巻き込み
連れて来ました。

しゃららん♪
波多野さんが魔法の杖でシンデレラと青木達に触れると
シンデレラのパーカーは美しいドレスにかぼちゃは馬車に
青木は御者に岡部さんと曽我さんは馬に
小池さんと山本さんと宇野さんは召使に変身しました。

美しいドレスを着てメイクされたシンデレラ薪さんは息をのむほどに美しく
御者になった青木ねずみも皆もぽ~っと見とれるほどです。

「はい、これが世界に一つしかないガラスの靴です。これを履いていってらっしゃい。
12時を過ぎると魔法が解けるのでそれまでに帰って来て下さいね。」

波多野さんに送り出されてシンデレラ薪さんはお城へ出かけていきました。
御者になった青木ねずみが馬車を走らせながらも時々薪さんを盗み見ようとするので

「ばか~っ!!前見ろ前!!!」と

シンデレラに怒鳴りつけられましたがなんとか無事にお城に辿り着きました。

お城に着くとその美しいシンデレラ薪さんの姿に
どこかのお姫さまがいらしたらしいと広間にいた者は皆がざわめきました。

タッキーとタジクは鈴木王子様に油断の無さを感じて
ターゲットを臣下に切り替え、それぞれ諜報活動をしていたので
シンデレラには気づきませんでした。(だめじゃん。)

「一曲私と踊ってくださいますか?」
鈴木王子に誘われシンデレラ薪さんはこくんとうなずきました。

鈴木王子のたくみなリードで優雅に踊る薪さん。
その美しい二人の姿にこれは完璧✨と誰もがうっとりとなりました。

鈴木王子にバルコニーに連れ出されたときにシンデレラ薪さんはいいました。

「意外だな。舞踏会とは名ばかりの性行相手の異性品定め物色の場なのに
僕とばかりいていいのか?」

「それを分かってて来たってことは、君も性行相手を物色しに?」

「・・・僕は父の遺言で。」

「君のような人間は初めて見る。僕は君にふさわしいだろうか?」

普通に考えればキザな台詞でかつ、けっこうおせおせでくる鈴木王子に
いささかたじろぎがちになったシンデレラ薪さんでしたが、その時
ボーンボーンッ!!と12時を知らせる鐘が鳴り響きました。

シンデレラ薪さんは慌ててその場を立ち去り広間の階段を駆け下りて
帰っていきました。
鈴木王子はすぐに後を追いかけましたがもうシンデレラの影も形も見えず
階段の真ん中にきらりと光るガラスの靴の片方だけ見つけたのでした。

いっぽうシンデレラ薪さんはもとのパーカー姿になりねずみととかげに戻った
青木達にかぼちゃを美味しく煮てご馳走してねぎらってあげました。

次の日、
お城からこのガラスの靴を履ける娘がいたらお城に招くとお触れが出され
お城のお使いの今井さんがシンデレラ薪さんのいる総監の家にもやってきました。

タッキーとタジクは夕べの諜報活動からそのままお城に潜伏していたので
家には二日酔いの総監とシンデレラ薪さんしかいませんでした。

薪さんは世界の違いを感じもう鈴木王子に会うつもりは無かったので
お使いの今井さんに心当たりはありません、とすげなくあしらって
帰ってもらうつもりでしたが
今井さんはシンデレラ薪さんのパーカー姿でもそのただならぬ美しさと
足の小ささに、この人こそそうだ!と見抜き
お城まで連れて来ました。

「もう一度会いたかった。」
「いや、僕は・・・」
「ここで一緒に暮らしませんか?」

そう鈴木王子が言うとシンデレラ薪さんのパーカーのフードから
ぽたぽたと雫がこぼれました。

シンデレラ薪さんのパーカーのフードには青木ねずみたち(青木、岡部、曽我組)と、
ポケットにはとかげたち(小池、山本、宇野組)がこっそりいたのです!

フードからの雫は青木ねずみの流した涙でした。
シンデレラ薪さんはフードからそっと青木ねずみを取り出して
手のひらで包んであげました。

育ちのいい鈴木王子は急に出てきた青木ねずみにびっくりしました。

「ねずみと一緒でいいなら。・・・でも無理だろう。
君と僕では住む世界が違うんだ。」

と薪さんが告げて帰ろうとした時です。
鈴木王子は

「住む世界が違うなんてそんなことは簡単に言うもんじゃないだろう。これから
付き合っていけば色々とわかりあえるんじゃないか?」

そこへ仙女の波多野さんが再び現れました。

しゃららん♪と魔法の杖をふって
シンデレラ薪さんを再びドレス姿に
薪さんの手の中の青木ねずみを人間に
岡部さんと曽我さんと小池さんと山本さんと宇野さんも人間にしました。

「・・・青木・・・。」
「薪さんっ!」

「皆、人を思いやれるいい子ですからご褒美で人間にしますね。
まぁちょっと関係は複雑ですがそれはご自分(主に青木さん)の
努力でなんとか頑張ってくださいね♡✨」

と波多野さんはあっさり言って姿を消しました。

その後プレミアム王国は代替わりし鈴木王子は王様になりました。
潜伏していたタッキーとタジクに気づいたシンデレラが彼らの活動を
見抜いて追放したこともあってシンデレラも認められ
鈴木さんと青木達と一緒にお城で働いています。
ゆくゆくは王国を解体し民主主義の国に変えるのが将来の展望だそうです。

鈴木さんとシンデレラ薪さんと青木くんの関係はまだそのままですが
青薪派と鈴薪派の両方がいてそれぞれに応援しているそうです。


めでたし めでたし✨(いちおー。)



( 了 )




***  あとがき  ***


シンデレラを思いついた時は当然、最初
シンデレラが青木、王子様が薪さんか鈴木さんでした。
王子様を鈴木さんにして
いじめる姉には雪子さんがいて(いつもごめんなさい)
舞踏会で王子様の取り合いみたいにしようかと思ったんですが
そうなると役割が決まらないのとそれよりは
クールなシンデレラ薪さんが意地悪な人達を
適当にあしらうほうが面白いかな、と
シンデレラが薪さんになりました。

青木くんがねずみになったら意外とぴったりで
可愛らしいなぁと自己満足していますヾ(;´▽`A`

青木ねずみの御者コスは格好良くて
赤面しながらもエスコートされたときからシンデレラ薪さんは
結構好きだったんじゃないかなぁ、なんて。

私が読んで育った田辺聖子編集の「シンデレラ」には
仙女がシンデレラに
はつかねずみ6匹(馬用)と家ねずみ3匹(御者用)
とかげを4匹(召使用)を捕まえてくるようにいうんだけど
よくこれだけふつーの娘さんが捕まえられたなぁと
思い返すと思います・・(・∀・i)タラー・・・







スポンサーサイト

<<眠りの森の美男子(笑)。 | BLOG TOP | さらし様と神戸でオフ会する♡✨>>

comment

舞踏会て憧れですよ

  1. 2017/05/07(日) 19:59:36 |
  2. URL |
  3. のぎ
  4. [ 編集 ]
こんにちは粟田様!

GW あちこちお出かけでお疲れではないですか?
チューリップ薪さんうらやましいです。
いいなあー
ところで粟田様 デビッドボウイのラビリンス ご覧になられたことあります?

ボウイとジェニファーが仮面舞踏会で踊るシーン
ボウイの歌う曲も素敵でうっとりです。薪さんと鈴木王子が踊るシーンは のぎの頭のなかでは この曲がかかってました。

この連休に素敵なSS三つ 美味しくいただきました。ありがとうございます。

次回の秘密 遠くて青薪 足りないでーす。
さみしい。


Re: 舞踏会て憧れですよ

  1. 2017/05/07(日) 21:22:51 |
  2. URL |
  3. 粟田律
  4. [ 編集 ]
のぎ様いらっしゃいませ、こんばんは~(*´▽`*)✨

> GW あちこちお出かけでお疲れではないですか?
> チューリップ薪さんうらやましいです。
> いいなあー

もうもうさらし様に感謝ですよ~✨
それはお美しい薪さんですよ~✨

あ、出掛けたのは二日だけであとは
引きこもっていたので体調も回復しました。ありがとうございます。

> ところで粟田様 デビッドボウイのラビリンス ご覧になられたことあります?
> ボウイとジェニファーが仮面舞踏会で踊るシーン
> ボウイの歌う曲も素敵でうっとりです。薪さんと鈴木王子が踊るシーンは のぎの頭のなかでは この曲がかかってました。

ラビリンス!!大好きな映画です~(´-`*)♡✨
あの時のボウイは39歳だっけ?めっちゃかっこよかったですね~✨
年の離れた粟田姉がロックとかポップカルチャーが大好きなんで
小さい時に一緒に見ました~。
あの舞踏会の曲は幻想的でしたね~✨
ジェニファーがまた可愛くって。

粟田がごく最近までアクセサリーが大好きだったのは
あの映画のせいです~(/_;)✨
(映画のなかではおもちゃのジュエリーが妖精への
ご褒美になるという...。)

MAGIC DANCE が好きだったな~✨

> この連休に素敵なSS三つ 美味しくいただきました。ありがとうございます。

こちらこそ、読んで頂き嬉しいです~。



またお可愛らしい( ;∀;)

  1. 2017/05/07(日) 23:05:42 |
  2. URL |
  3. なみたろう
  4. [ 編集 ]
これはまた素晴らしい辻褄合わせ!( ゚∀゚)
薪さんひとりで現実的で、らしくていいですね~(*´∀`*)
でも私、パーカーのフードからねずみが涙をこぼすところが一番お気に入りです。なんか可愛い。可愛くて青木ぽくて、きっと薪さんまたキュン死してる~( ;∀;)
ありがとうございました、ほっこりしました。

そして「ラビリンス」ネタで素敵なお話されてるお二人に対して、あの映画でゴブリン好きになったなみたろうです(笑)
ボウイのタイツピッチピチでしたね!( ゚∀゚)


Re: またお可愛らしい( ;∀;)

  1. 2017/05/08(月) 18:51:09 |
  2. URL |
  3. 粟田律
  4. [ 編集 ]
画伯様~✨こんばんは~(*´▽`*)♡✨

> これはまた素晴らしい辻褄合わせ!( ゚∀゚)
> 薪さんひとりで現実的で、らしくていいですね~(*´∀`*)

らしいですか?嬉しいです~。

> でも私、パーカーのフードからねずみが涙をこぼすところが一番お気に入りです。なんか可愛い。可愛くて青木ぽくて、きっと薪さんまたキュン死してる~( ;∀;)
> ありがとうございました、ほっこりしました。

粟田も手前味噌ですがそこが書けて良かったなぁと
思っています。
涙の雫で薪さんの襟元が濡れたんで
気づいた薪さんがそっと青木ねずみを取り出したんだと
思いますよ~。

なんかナウシカの逆バージョンですね~。
いつもはテトが薪さんだけど
今回テトが青木くんで噛みつかないけど泣くっていう。

> そして「ラビリンス」ネタで素敵なお話されてるお二人に対して、あの映画でゴブリン好きになったなみたろうです(笑)
> ボウイのタイツピッチピチでしたね!( ゚∀゚)

ゴブリン全部パペットって話はほんまでしょうが
すごいですね~・(・∀・i)タラー・・・
たしかにめっちゃかわいいゴブリンでした♡✨

ボウイのタイツぴちぴち!?
もう一回見て確認せな~(`・ω・´)!



 
 管理者にだけ表示を許可する
 

プロフィール

粟田律

Author:粟田律
初めまして✨[庵]д・)ノチラ
粟田律、と申します。
清水玲子先生の
「秘密 THE TOP SECRET」に
はまりました。
文学と漫画をふくめ芸術と美しいもの
すべてが好きです。
妄想を書き連ねております。
ブログ初心者です。
宜しくお願い致します。

カテゴリ

« 2017 10  »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR


▲PAGETOP